
これは私の弟の借金地獄の話。弟は新卒の営業マンになり、
それなりの営業成績もよく、社内でも信頼の営業マンとして腕をふるっていた。
そんな彼が借金地獄に陥った理由は…お金のだらしなさ。
学生時代、バンド、飲み、ファッションにと明け暮れていた弟。
お金の使い方が荒く常に金欠状態だった。
お金のためなら、どんなバイトもした。自らクレジットカードの勧誘のバイトを行い、
親類、友人に契約させ自らの成績を上げお金を稼いでいた。
お金のだらしない人間って、社会人になっても変わらない。
より大きいお金の手に入れた弟。
社会人生活と平行してバンド活動も行って、使うお金も莫大に。
弟は借金が多かったため、個人再生をしていたことを後から知った。
その話を聞いた時、「あぁ、やっぱりか。」と率直に思った。
個人再生は、債務整理の一環であり、簡単に言うと、借金を5分の1に出来るシステム。
弟は当時、借金が300万円ほどに膨らみ、
会社の給料では返済が追い付かない状況だった。
そのため、友人に弁護士を紹介してもらい、債務整理をしてもらったとのこと。
その後、弟は結婚して子供を授かった。
嫁は大学の同期であったが、彼女も弟と同じくらい金使いが荒かった。
弟の給料で養えるレベルの女性では無かった。
借金がある状態で、付き合い結婚したから弟は、嫁に頭が上がらなった。
後に、「刑務所のようだった。」と語られている。
「借金があって結婚したんだから私のいうことを聞け!!」状態だったとか。
毎日、外食や高級ブランドの洋服や靴、バッグを買い相当金使いが荒かった。
弟の個人再生が終わった途端始まった。
嫁は、カードをすぐ作り、借金しまくったらしいというのだ!
自分でもカードをいくつか作り、至るところから借金をしていたそう。
その借金を支払うためにカード決済で弟に全て「つけ」が来ていた。
気づけば嫁の金で借金まみれに…。
どうにも出来なくなった弟は、今度は自分の両親を巻き込む。
後から聞いた話、弟は両親にお金を媚びていた。
私とずっと顔を合わせて無かったが、まさか両親に矛先が向いていたなんて…。
当時の私はもちろんわからなかった。
弟を見たとき、悩み疲れた顔をしていたから、仕事で疲れているのかなとしか思わなかった。
まさかこんな大変なことになっているとは思いもよらなかった。
私は仕事がない時期も必死に自分で在宅仕事をしながらお金を得ていた。
弟は会社員の給料だけなのに、両親にお金をせび、自営業をしていた。
そんな生活はもちろん長くは続かない。弟は、ついに、破綻した。
嫁とは離婚、親権は嫁に取られた。その時の借金は700万以上あった。
当然払えるわけはない。借金地獄に陥った彼は、2度目の個人再生を行った。
個人再生は一定期間を超えれば再び使うことが出来るため、繰り返す人も多いのだとか。
弟はうまく利用して、借金を5分の1に減額した。
結局、ここまで膨れ上がった借金は140万まで減り、現在返済を続けている。
両親の借金は本来なら5分の1にしてもいいところだが、
親子の決め事は守るといい全額親に支払うと決めている。当然の考えだ。
しかし、ここまで借金地獄に陥った弟でも、一つ許せないことが。
それは私からの借金を未だに、返してもらっていないこと。
当時私は、自営業だったものの、お金を貸してあげる余裕などなかった。
でも、私は10万弟に貸した。貸した時の弟があまりにも子供のようだったから、助けたかった
。それから状況が落ち着いて、借金の返済をしている弟はなぜか私には返済をしない。
これは許さない。何度か催促したが、その度に嫌な顔をされる。
弟は「きちんと有り難かったことは覚えている。」と言うもののそれだけ。
もう、今はすべての借金の返済が終わってからでもいいから、全額返済してほしいという思いだ。
金使いが荒く、借金地獄に陥る人は、金がなくなると誰でもお金を借りる。
窮地に陥ると、すっかり忘れる都合のいい人間だということを私は心から学んだ。
それとともに、2度と人にお金を貸さないと心に決めた。
借金地獄にならないため、私は帳簿管理をしている。
借金にまつわる一連の流れは学んだことが唯一かもしれない。
お金は大事だと人は言う。すでに、金欲に負けてしまう人がいて、
自分もそうならないように、律する心を育てていくことが大事だと考えさせられた。
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