
はじめまして、28歳男性でフリーランスでお仕事をしています。
私は20歳からネットショップの運営業務を請負いで行っておりまして、雇用形態こそ請負いですが正社員と並んで同じ仕事内容をしてきました。
むしろ正社員よりも仕事内容は多く、毎日1人だけ残業で残る事も少なくありませんでした。その上、給料というか報酬としては正社員の方よりも多く、年400万円ほど手取りで頂いてました。
しかし、2年前から業績は傾き、給料は遅れはじめ、半年分以上の給料が支払いされないまま解雇されてしまいました。
そんな私の経験も踏まえて、労働基準法は自営業に適用されないのか、給料半年分も支払いされないまま解雇する行為を許してよいのか、その辺りを詳しく考えていきたいと思います。
結論から言って、労働基準法は「適用されません」。
半年分の給料は貰えませんし、労働基準法で守られている解雇の1ヵ月前告知の原則もありません。
明日から来なくていいよ、これまでの給料は払わないから。と言われれば泣き寝入りするしか無いんです。
それはなぜか?
労働基準法において保護されているのはパートや正社員などの直接雇用者であって、自営業は経営者扱いになりますので、取引先企業とはBtoB関係になるわけです。
例えば大工の方など多いのではないでしょうか?節税目的で1人親方をしている方など、私同様に給料未払いに対する補償はありません。
自営業ですので当然のように失業保険もかけてないでしょうから、中々ハイリスクな商売だと気づかされました。
そもそも半年も給料が支払われてないのに労働するのが良くなかったのかもしれません。
「これまで長い事お世話になったから…来月こそちゃんと払うから…」という社長の言葉など。
お金よりも人脈だと自分に言い聞かせていました。
さて、給料としてもらう事は出来ませんでしたが、取引先企業としての未払い報酬の回収という名目で回収する事は出来ないのでしょうか?
業務委託契約書などの書面があれば有利になりますが、フリーランスでそこまで手配している人は少ないはず。(個人的な経験を元に)
お相手企業に少しでも払う意思があれば分割でも良いから払ってもらうのが大切です。
しかし、書面でも無くて相手に支払う意思がない場合が特に厄介なんですが、弁護士に相談しても中々難しい事が多い様です。
会社員だと会社が守ってくれますが、フリーランスだと自分自身を守っていかなければいけません。
一例ですが、メールのレスポンスが遅い所ではトラブルに発展しやすい傾向にあります。
私も何度も経験しましたが、納期通り収めたのに報酬を貰うタイミングになって全く連絡が無い。
10日後に支払い延期の交渉をしてきて、やむなく了承しても返事がないまま。
そういったトラブルを防ぐために、まず確実に連絡が付くかどうか大切だと思います。
お互いにとって良い環境で気持ちよく仕事をしていきたいですからね。
しかし、どんなに対策をしても経営不振になって物理的に支払い出来ないと言われれば対策のしようがありません。
企業側には当然支払う義務がありますが、そういう場合、延期を繰り返し結局払ってもらえなかったというケースが多いです。
対策としては小規模な案件を複数受け持つこと位でしょうか。
冒頭で説明した通り年400万円の案件を1つ受け持っていたら、未払いになったら生活すら危うくなってしまいます。
そうならない為にも、例えば月10万円の案件を3つ受け持つことでリスクの分散化をするべきだと今は思います。仮に1社が未払いになっても月20万は貰えるので、生活が出来なくなるほどではありませんよね。
技量があるだけではフリーランスには向かないのが凄く実感できた出来事でした。
人として働いた分の報酬を貰うだけの事なのに私と同様に困っている人は沢山いらっしゃると思います。
8年もお付き合いしてきた会社から裏切られたのですから、信頼って何なんだろうと思います。
利益が出て初めて会社なのは分かりますが、利益が無くなるとこうも簡単に人材を切れるのも会社なのです。
フリーランスとして雇う時点で、もしも経営がまずくなったら即給料支払わない!と思うくらいで丁度良いのかもしれません。
信頼できる1社よりも安定した複数の収入源を確保する事が何よりの対策です。
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