国際結婚して外国暮らし→華やかな生活かと思いきや…!
- 2016/10/24
- 貧乏
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現在35歳の女性、兼業主婦です。私は国際結婚して、夫の国に在住しているのですが、
こういった海外在住というととても華々しいイメージを持たれてしまうので、
そのイメージとギャップの違いにかなり困っています。
例えば、日本の親戚に
「そっちのブランドの●●でレアな新作が出たらしいから、お金は払うから、ぜひ買ってきて欲しいんだけど」と頼まれたり、
「今度そっちに観光で行こうと思うの。1週間くらい泊めてもらっていい?」と言う風に聞かれることもありました。
正直に、そのブランドショップのある首都まで出かけるお金がない、
行けたとしてもみすぼらしく古びたファストファッションしか身に着けていない東洋人の私が、
ブランドショップに入れてもらえず入店を拒否される可能性が大いにある、
と話すと「なっ…あなた、一体どういう暮らしをしているの?」と驚愕されて、以降親戚付き合いがほぼなくなりました。
また泊まり客として迎えた友人は、狭い所だよと断っておいたにも関わらずやってきたものの、
やはり庭付き豪邸を勝手にイメージしていたようです。
「あれっ…、トイレは一つしかないの?」
「ここ、隣近所の騒音が夜中もうるさいよね…」
と困惑し、狭い台所で一緒に食事をとるのをためらいがちになりました。
結局1週間の滞在を2日で切り上げ、別の町のホテルへと足早に去っていったのです。
彼女もまた、以降は音信がほとんどつかなくなりました。
このように、私にとっての貧乏な現実は単に日常そのものでしかないのですが、
なぜかこの貧乏がもとでお付き合いがなくなっていくケースがとても多いのです。
私が住む地方都市には、日本にも大きな支部のある国際的な大企業の本社があり、
それにともなって赴任してくる外国人がかなり多いのです。
もちろん、日本から赴任してくる単身・家族連れの人も数多くいますので、
そういった赴任組の奥様たちが中心となって、邦人会が結成されています。
私のように国際結婚組での邦人も多いのですが、そういったケースは旦那様が例の企業の人であり、
地位と経済的な安定を確保されている状態でやってくる方ばかりです。
はじめ、何も考えずに日本語での会話が少しは維持できる!と思って参加をしていたのですが、
次第にそういった組織全体の風潮や経済傾向がわかってくると、
「とてもついていけない」というケースが多くなり、足が遠のいてしまいました。
例えば、頻繁に行われている奥様ランチ会やお洒落な飲み会、団体ショッピングに行くお金が私にはありません。
夜、子どもを預けることもできませんし到底無理なので、誘ってもらってもお断りをすることばかりでした。
何となくそういった私の経済状況を察されたのかもしれませんが、私が誘いを断ってばかりいると、
今度は「●さん、うちでお茶をいかがですか」とお宅に誘われることが多くなりました。
手作りのお菓子を持って伺うと、「あなた、料理が上手ね!今度、一緒にご飯を食べましょうよ」という雰囲気になります。
ホームパーティーであれば、予算も抑えて自分なりに美味しいものを作ることができ、
私でも大丈夫なので、お礼の意味もかねてそのご夫婦をお招きします。
そしてその当日は、手料理で話し込みながら楽しい時間を過ごすのですが…。
不思議なことに、どのご夫婦・ご家族も、そういった我が家のホームパーティーを一度経験すると、
ぱったりと連絡が途絶えて音信がなくなってしまうのです。
これが何度も続いたので、夫と一緒にどうしてなのかと話し合いました。
そうして出た結論…もちろん仮定の領域を出ないのですが、恐らく私たちのあまりの節約生活ぶりに驚愕して、
付き合う気をなくしてしまうのではないか?というものです。
例えば、料理ひとつとっても私が作るのは卵や豚肉・鶏肉・かにかま・ツナ缶といった、ごく安く手に入る食材が中心です。
美味しいとは思うのですが、高価な食材に慣れた方には合わないかもしれません。
しかもお皿の数が足りないので紙皿やピクニック用のプラスチック容器などを併用しているので、
「おうちで素敵なホームディナー」を期待してきた人々にはドン引きされてしまったのかもしれません。
さらに、滞在した友人が驚愕した小さな住居と殺風景なインテリア…私は潔癖な所があって、
毎日家を磨きこんでいるので清潔感はありますが、何しろ物がないので修行寺や僧坊のようなイメージがあるのかもしれません。
私たち家族にとってはごく普通の風景ですが、他人にとってはある意味驚愕の倹約生活でしょう。
「こんな人たちと付き合ったら、将来借金を申し込まれるのではないか」
「そのうち、我が家の物をあてにされるのではないか」
という不安から、私と縁を切るきっかけになってしまっているのかもしれません。
本当は私たちには借金など皆無で、住宅ローンすら節約の効果で繰り上げ返済をして完済してしまっているのですが、
何しろ主人も私も薄給ですし、特に零細ブラック企業に勤める夫はいつリストラされて
失業してもおかしくない綱渡り状況が何年も続いています。
人々は私たちの姿の後ろに、貧乏と不吉な影を見、そして遠ざかっていくのでしょうか。
仕方がないとはいえ、これも貧乏にまつわるお金由来の人間関係トラブルであることは否めず、
いつか私たちは一人ぼっちになってしまうのではないか、とため息が出ます。
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