
私は35歳の専業主婦。お金のトラブルの話で遺産相続などはお金持ちだけだと思っていたけれども、
意外と身近にそういうことがありびっくりしている。
私の夫の実家の話なのだが、夫の父親は5人兄弟だ。
上から男、男、女、男、女という順番で夫の父親は上から四番目という状況だった。
小さい頃は兄弟みんなで仲良くしていて、上に3人もいて離れているので、
母親が働きに出ていた時にはお世話などをしてくれていたようだ。
そんな兄弟が成人をして、しばらく、父親がなくなり、母親だけが残ることになった。
一人暮らしをさせておくのは心配だというぐらいの軽い認知症になり、兄弟で誰が介護をするかと話しあったそうだ。
一番上の長男は比較的近くであるのに介護を嫌がり、二番目の二男は遠方のために実質的に介護はできない状況、
三番目の長女は夫の実家の方の介護をしていたために無理、そして夫の父親である三男という順番になった。
夫の両親の親は三男である夫の父親を可愛がっていたために、その子との同居をするのをかなり喜んでいたらしい。
しかし実際介護が始まってみると、認知症もあり大変だった。夫の父親ではなく、嫁である母親が主に関わった介護をしていたけれども、
最後の方は徘徊をしていたり、目が離せない状況になり、かなり家族が疲れ果てている状況だった。
そんな状況を夫が見てきて、祖母の介護は大変だった、亡くなった時には悪いけれどほっとしたと言っていた。
長男は近くに住んでいるけれども、あまり協力的ではなく、ほとんど介護を手伝わなかったらしい。
そのことから兄弟の亀裂ではないけれども、トラブルは出てきていたのかもしれない。
そして亡くなって終わりと思ったのだが、そこでお金のトラブルが起こった。
遺産相続をする段階になり、兄弟が思っていたよりも両親のお金はたくさん残っていたようだった。
5人で分けるので普通は等分するけれども、介護をしていたということによって、
長男以外は三男である夫の両親に大目に分けるということで一致していた。
しかし、長男夫婦はそれに対して、自分達は長男だからそれはおかしい、
法律に基づいてしっかりと等分するべきだという風に主張をしたようだ。
他の兄弟は介護をしてくれた分多くあげたいと主張をし、長男は自分達にも多くほしいと主張をして、
それが真っ向から対立する形になってしまった。
夫の両親はどちらでも良いかなと思っていたけれども、正直それほど裕福でもなかったので、もらえたら助かるのは事実だったかもしれない。
それに比べて長男は比較的裕福な生活をしていて、お金に困っている様子はあまりなかった。
結果的にはこれ以上もめるのは嫌だということで夫の両親が折れる形で、
等分にしたいと言い出し他の兄弟もそれで良いのかということになり、トラブルはそれで終わったようだった。
しかし長男夫婦のがめつさと介護をしなかったくせにということで、長男と他の兄弟の間で確執ができてしまい、
そこから疎遠になってしまった。私と夫は結婚式をした時にも他の兄弟は参加をして祝福してくれたのだが、
その長男だけは結婚式にも呼ばず、年賀状の付き合いもなく、消息はわかっているものの会ったりすることもない。
大目に渡すといっても数百万円のことで、兄弟の関係がここまで崩れ去るのはもったいないというか、悲しいなと思う。
長男は昔は普通に良い兄だったようだが、どこで人が変わったのかと夫も夫の父も嘆いている。
お金持ちではなくてもちょっとしたことで、相続トラブルは起きるのだなと思ったし、
お金のトラブルにより今まで築き上げてきた人間関係も崩れ去るのだなということがわかった。
私は弟二人がいる三人兄弟だけれども、こんな風にお金で兄弟関係を崩したくはないと思う。
自分が少し損をしてでも、人間関係を守りたい、そのためには弟を優先しても良いぐらいに思う。
お金にまつわるところでその人の本性が見えて嫌になるということは多々あるが、
長男と他の兄弟もその部分が見えてきたら、もう今までのように接していけなくなったんだと思う。
両親は亡くなっているけれども、兄弟がこんな風に相続トラブルでばらばらになったとは思っていないだろうし、
一番悲しんでいるのではないかと思う。
お金を少ししか残していなかったらこんな風なトラブルが起こっていなかったのかなと思うと、
お金を残していない方が良いぐらいなのかもしれない。
長男とは一切お付き合いをしていないし、この先生きているうちに兄弟と連絡をしたり、会ったりということはもうないような気がする。
夫の父親も怒っているし、介護を担ってきた夫の母親も許せない気持ちらしい。
そういったぐらいにこじれてしまうことがあることを知り、お金って怖いなと思えてきている。
相続トラブルに巻き込まれたくはないし、自分がお金に対して欲はあったとしても、がめつくない人間でいなければいけない、
お金に対してがつがつしてはいけないと思った。
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