
これは私が高校3年生の頃の話だ。7月に部活を引退した私は受験生になり、毎日図書館やファミレスに通っていた。
部活ばかりをしていた私はバイトなどもしておらず、幼い頃からしていたお年玉貯金(約20万円)を使い生活をしていた。
11月になると志望校の1つに合格することができ、勉強をしつつも友達とボーリングなどの遊びに行く日が多くなってきた。
ボーリングは1ゲーム300円で1日平均8ゲーム(2600円靴代込み)を費やしていた。
また、だだのボーリングではなく1ピン10円、50円、100円とピンごとに値段を決めお金を賭けて勝負をしていた。
それをチーム各5人ずつにわかれ平均して負けたチームはお金を支払っていた。
そんな遊びを週3回の頻度で行っており、私とA君にB君は共通の借金をしていた。
12月にはその金額は約5000〜6000円に増えていた。B君もずっと部活をしてきており、バイトはしておらず、収入源は自分で貯めた貯金や親だった。
私とA君とB君の3人はとても仲が良く学校でも休みの日でもいつも一緒にいた。
この3人はとてもお金にルーズでお金を貸したりしても取り立てたりすることはほぼなく、
でもきちんとお金は返す当たり前の暗黙の了解がありお金で関係が悪くなるということはなかった。
賭けボーリングを始めた頃に時々顔を出すようになっていたC君とはみんなそれほど仲がいいということもなかったが、
C君はB君と仲良くなり、家に通い詰めるようになった。
C君は遠慮がなく、人にはお金を返したりはせず、奢ってもらったりするが、自分がお金を貸すと凄い勢いで取り立てたりするという噂を聞いていた。
B君に近づいたC君はお金にルーズなB君に近づくことで晩御飯やコンビニでの買い物の際にお金を出させていた。
そんなある日、B君がコンビニでガムなどを買うと10円足りなく、C君に「10円出してもらっていい?」というとC君は渋々財布を出しお金を払ったとのことだった。
その渋々さにさすがのB君も違和感を感じていましたが、B君の家に帰るとC君は
今まで数々奢ってもらっているのにも関わらず、10円を執拗に要求してきたとのことだった。
そんなC君の事をB君から私とA君は聞いており、いつしかC君がいつもくっついているB君と会う機会が少なくなってきました。
そんなある日、B君から私とA君にしていた借金を返したいとの提案があった。
ですが、さすがに現金をもらうことに抵抗のあった私とA君は焼肉を奢ってもらうことになった。
そして、焼肉の当日私とA君はそうそうに店に着き、B君の到着を待っていた。
すると、驚きの光景が目に入ってきた。なんと、C君がついてきていたのだ。
さすがに、その場では何も言えず、私とA君は戸惑いながらの焼肉の時間を過ごした。
そして、B君が会計をしていると所持金と3000円足りないというハプニングが起きました。
元々、この焼き肉は私とB君が奢ってもらうために開催されたはずなのにC君が来て更にあろう事か、財布すらカバンから出さず…
私とA君も奢ってもらうからと思い1000円しかお互い持っておらず1000円ずつ出し、残り足りないのは1000円となった。
3人でお願いすると、「は?おごりやないと?」と呆れて物も言えないとはこの事だなと思った。
なんとかお願いし、お金を出してもらった。そもそもなぜお願いしないといけないのか?
と怒りが込み上げてきたがその感情を抑えその日は帰宅した。
後日、B君になぜ連れてきたのかを確認すると用事があるというのに自宅からなかなか出て行かなく、
用事の要件(焼肉に行くこと)を伝えると俺も行くといいついてきたとの事だったのことだ。
この際、自分で出すようにも伝えていたとのことであった。そこまで伝えていたにも関わらず、
その様な態度をとれることが理解することができなかった。
そんな話を昼休みに教室でA君にB君から聞いた話を伝えていると隣のクラスのC君が教室に入ってきた。
前日の態度を取っておいて堂々と教室に入ってきたC君からまさかの一言が出てきた。
「金!金!昨日の1000円返して。」私とA君は「ん?」もう何が何だかわからなくなった。
確かに私とA君も焼き肉にいたが、その焼き肉はB君が奢ってくれると言って開催された物。取り立てるのであれば、B君のはずである。
まず、前提として自分の焼肉代も払っていない人にお金を請求されるのは納得いくわけがない。なので、私とA君は断固拒否した。
それから、教室を出て自動販売機に向かっていると財布を忘れたことを思い出し教室へ。すると、C君が私の財布から1000円を抜いていたのだ。
さすがに怒りのピークに達した私は財布を取り上げ、「何してんだ。」というと
「1000円!1000!」っと話にならず。呆れて1000円を渡し、それから縁も切った。
金の切れ目が縁の切れ目とはこの事で、それから私とA君とB君はC君との縁を切り元の3人組に戻った。
C君は反省することもなく大学生になっても同じことを繰り返し、友達はいなくなったとのことを人伝に聞いている。
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