
夫の同僚が転勤になり海外で新しく会社の事業を手掛けることになり、そこに短期間の赴任をすることになったのです。
その同僚は一人暮らしをしていて、単身赴任は数ヶ月の間のことなので、家はそのままにしておきたいと考えていました。
しかし完全に数ヶ月の間誰も足を踏み入れないとなると、郵便物がたまったり、風通しの面等で心配だったようです。
その同僚と夫は、同期入社で同じ部署で働いていて、会社の中で一番の仲良しでした。
なので、その同僚から「たまに俺の家に行って、換気と郵便物の始末をしてくれないか。それとお金を渡しておくから光熱費を代わりに払ってほしい」と頼まれた時も、快く引き受け、お金を預かりました。
ただその転勤は、どのくらいの期間で日本に帰れるかわからなかったので、とりあえず数万円を預かり、夫が管理していました。
我が家とそのアパートは離れているので、会社から帰ってから車で同僚の家に行かなくてはならず、かなり労力のかかる仕事を引き受けたなと思っていました。
それでも夫は部屋の換気をしたり、郵便物を始末したり、支払いをしたりという作業を、頼まれたから引き受けて、責任を持ってしていました。
しかし同僚が帰ってくる時期が延びて、結局帰国をした頃には夫が最初に預かっていたお金から支払いをしていて赤字が出ていたのです。
赤字と言っても1万円程度のことなのですが、夫はそのあたりはきっちりと返してもらいたいと思うタイプですし、私が夫の立場でもそうです。
しかし同僚は帰ってきてもありがとうという感謝の気持ちを伝えることもなく、お土産を渡して鍵を受け取ってという流れだったようです。
夫は数ヶ月の間のお金の流れをきちんと記録していたので、これだけかかって支払ったということを見せたのですが、それを受け取ってもあまり細かく見ていなかったのか赤字についてもすぐに返してくれませんでした。
夫はそのことをストレスに感じていて、お礼もなければ返済もしてくれないということを私に愚痴っていました。
夫からその相手に返済について言ってみたらと提案していたのですが、なかなか言い出せなかったようで、言い出す決意をするまでに相手から言ってくれるんじゃないかなと思っていたようです。
しかし相手からは何もそういったアクションはありませんでした。
しびれを切らした夫の方から「赤字になっている分が1万いくらあるから、その金額は返してほしい。立て替えているから」ということを切り出すと、
「細かいことはいいじゃないか。海外赴任ですごく疲れた。お前は日本にいられたんだから」というようなことを言われたようです。
夫はその言葉を受けてショックで怒っていました。
実際に夫は家庭があり、その人は独身ということで行かされることとなり、夫は家族がいるから免除された部分もあるかもしれません。
しかしその部分の本当のことは上の人しかわかりませんし、そことお金の問題はまた別だと思います。
夫は「まずはお礼の言葉が欲しい。こちらから請求するわけではないけれど、同期の家まで行ったガソリン代なども支払おうとする姿勢を見せてほしい。それが無いならこんなことを引き受けなければ良かった。金額の問題ではなく人間性を疑う」と言っていました。
私も夫が労力を使って部屋の管理をしていたのを知っていたので、その同期はちょっと酷いなと思いました。
そういったことがあってから、夫とその人の距離はあきらかに溝ができました。
その人は自分が何をしたかあまり感じていないところもありますが、夫からしたら信用することができなくなったようで、以前のように仲良くしたくない、仕事上の付き合いにしたいという思いで、飲みに行くこともなくなりました。
私もその人とは一回ぐらいしか会ったことはありませんが、1万円ちょっとの金額で同期を失ったのはもったいないなと思いました。
独身だからこそ、夫より余裕があったのにと思うのですが、お金にルーズな人だったのかもしれません。
そんなことがあった後、私はママ友に頼まれて100均で一つ買い物をしてきたことがありました。
そのママ友はきっちりと108円をその場で渡してありがとうと伝えてくれて、本来ならこうあるべきだよねと思いました。
お金に関してはお世話になる方は1円単位まできっちりと支払うというところが礼儀なのだと思います。
それどころか、私なら留守にしていた間のお礼として少し多めに渡すかもしれません。
そこをあいまいにしたその人に対しては呆れるなと思いますし、夫との交友時間は短くはなかったので、このことをきっかけに崩れてしまったことがもったいないようにも思います。
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