
私は50代の専業主婦です。
お金のトラブルを引き起こした人物は実家に住む私の妹です。
現在、妹は40代後半で、未婚のまま実家に暮らしているのですが、妹を狙った男性によって私の家庭は崩壊してしまいました。
私は30歳の時に実家を離れ、嫁いだのですが、妹は実家に婿を迎え、両親と共に暮らしていました。
しかし、その2年後、トラックの運転手として働いていた妹の夫は交通事故で死んでしまいました。
妹は子供を産んだばかりでしたが、夫の死により、精神的に壊れていったのです。
生後半年程の息子を抱えながら、旦那がいない育児に対し、毎日のように悲しみに明け暮れていました。
旦那の保険はしっかりと入っていたので多額の金額が妹の元に入り、金銭的には全く問題はなかったので、
援助する必要はなかったのですが、妹の心のケアは当時は本当に大変でした。
私の実家はそこまでお金持ちではなかったのですが、妹の旦那によって、一般的な家よりも少しだけレベルが上がりました。
多額の保険金により、両親は以前よりも贅沢な暮しが出来るようになりました。そんな中、一人の男性が妹に近付いてきていました。
セールスで家の改築を勧めてきた男性だったのですが、この男性により、家庭は崩壊に向かいます。
その男性は一級建築士として会社を立ち上げたばかりで、営業をしつつ、仕事を見つけていました。
私の家に目をつけたのは、噂の流れで保険金によりお金を持っているとの情報を聞きつけ、セールスをしに来ました。
セールスマンにより家庭崩壊へ
セールスはなかなか強引な行動で家に上がり込み、改善する部分を見つけたら、何度も脅すように建て替えを勧めてきたそうです。
「このまま放置したら、家ごと崩れてしまう」、「下手したら、死んでしまう程の被害が出る」
など強迫観念を植え込むような言葉で妹を洗脳していきました。
精神的に不安定な妹はそんな言葉に、心を動かされ、建て替え工事を実施することを決意し、男性の元で家を改善することにしました。
両親は不安になりつつも、有り余る程のお金を手にしていたので、何とかなるか…と軽く考えていたそうです。
毎日のように、男性が来るようになり、妹の心は男性に向いていくようになりました。
きっと、妹も寂しかったのでしょう。仕事の合間に息子をあやしてくれる男性に心を打たれ、
いつしか、プライベートでも会うような仲になっていきました。
家の工事が始まって半年、いつのまにか、男性は家に入り込み、平気な顔をして一緒に暮らすようになっていたのです。
その行動に疑問を感じた私は、「何故、あなたがこの家に住んでいるんですか?」と問いただしました。
すると、「仕事上、毎日来ますし、こっちの方が早く工事が終わるんです。
妹さんも一緒に居る時間が長い方が幸せと訴えてきました」と平然な顔で答えました。
この男性は明らかに、妹に純粋な好意を持っているのではなく、この家の財産を狙っていると解りました。
財産目当てで忍び寄る魔の手
噂によって多額の保険金を手にした事実も把握していましたし、妹の通帳やハンコ、カードの場所までも知っていたのです。
このままでは、家庭を乗っ取られてしまうと危機感を感じた私は妹を説得することを決意しました。
しかし、妹は私の言葉など聞く耳を持ちません。
完全に、男性に心を奪われ、依存しきってしまっている為、もう手遅れだと感じました。
1年をかけて長い工事は終わり、費用として5000万もの金額を請求され、親は泣き始めていました。妹は一括で5000万を払い、
その後も一緒に暮らしていきたいことを主張し、男性は引き続き、家に住み込むことになりました。
多額の金額を手に入れた男性は仕事を止め、遊びながら、妹の家で暮らすようになったと聞き、私の怒りは頂点に達しました。
実家に帰ると歳老いた両親は小さくなってしまい、隅の方で肩身の狭い暮らしをしていました。
「もう、あの男が来てから、私達は自由に暮らせない」と涙ながら訴えてきました。
どうやら、男性は私の両親を奴隷のように扱い、ご飯の準備や身の回りの掃除など、全てを両親に指示していたようです。
そんな態度でも妹は彼を信じ切っていたので、彼の言うことが聞けないのなら、この家から出て行くよう両親を邪魔者扱いしていました。
家の主は父でしたが、殆どのお金は妹の資産だったので逆らうことが出来ず、肩身の狭い思いをする両親を見て、悲しくなりました。
男性の行動は更にエスカレートし、結果的に妹の資産を全て乗っ取ってしまい、私の実家は完全に男性のものになりました。
私はそんな実家に対し、嫌気がさしたので、妹と縁を切ることを決意しました。
そして両親は私の嫁ぎ先に移住させ、現在は一緒に暮らしています。
理解のある夫だったので本当に有難いです。
現在、私の実家は妹と男性、息子と3人で暮らしているようですが、どんな状況になっているのか全く分かりません。
むしろ、もう分かりたくもありません。
しかし、両親は何十年も暮らしてきた家が、見ず知らずの男性に盗られてしまったことは恨んでも恨みきれないと何度も涙を流していました。
心が壊れている時に付け込んできた悪魔のような男性は今でも憎しみの感情が湧きあがります。
きっと、この先、妹に幸せは訪れないでしょう。
縁を切ってしまったのですが、妹が心配で仕方がありません。
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